病院に行くときにやったほうが良い4つのこと

「最近なんだか体調が悪い」
「病気かもしれない」

診察が必要かもしれないという状況は誰にとっても非常にストレスを生じさせるものです。

そもそも、病院に行くこと自体に時間と労力が必要。
仕事を休んだり、家族の付き添いをお願いしたり、費用を心配したり、などなど。

でも、やっぱり目的は健康を取り戻すこと。

「元気になる」という目的に気持ちを向けると少し気が楽になります。

では、病院に行くときにやったほうが良い4つのこととはなんでしょうか?

  ①診察を受ける前_

●ポイント:詳細なメモを準備する

症状や服用している薬や健康食品(サプリメント)を書き出しておきましょう。
また、アレルギーや、現在の症状やその病気に関する家族の病歴も書き出すと良いです。
症状はなるべく細かく、無関係と思えることでも「病気かも」と思ったときに感じた違和感を書き出しておきます。
加えて、医師に尋ねること、確認しておきたいことも箇条書きにしておきます。
アレルギーによっては、薬の種類を変えなければならないケースもありますので、アレルギーも必ず伝えてください

ここで大事なのは、書き出しておくこと。
やっぱり診察は緊張しますから伝え忘れが生じますが、メモがあれば伝え忘れを防げますね。
書き出したことを口頭で伝えられなくても、箇条書きにした内容を医師に見せるだけでも有効です。

また、詳細を伝えることも大切です。
例えで考えてみましょう。
風邪を引いたかもしれないと思っても「熱がある」と伝えるだけでは不十分です。
なぜなら「熱」という症状は多くの病気に共通するからです。
ですので、「熱がある」+「喉が痛い」+「鼻水が出る」などの詳細を伝えるようにしてください。
ここで言い忘れを防ぐために、事前にメモに書き出しておくわけです。
このような準備は、医師との協力的な関係を築くのにも役立ちます。

 

  ②診察を受ける時_

●ポイント:分からないことはその場で確認する。

診察を受ける人も付き添いの人も,医師の言うことをきちんと理解する必要があります。
そのために、分からないことは、その場で質問しましょう。
もちろん、医師も回復することを願ってくれているはずなので、分からない部分は安心して素直に聞けば良いのです。

ちなみに、できれば診察してもらう人自身が質問したり話したりするようにしましょう。話をよく聞いて、内容はメモに残すようにしてください。

また、付き添う人には、診察を受ける患者さんの気持ちを優先させるよう気づかいが必要です。たいていの場合、家族が付添い人となると思います。ご家族の方も心配でしょうが、付き添いの家族が混乱すると患者さんはもっと困惑しますので、患者さんを支えることに主眼を置いてくださいね。

※質問するときの注意点※
体調が悪いと普段温厚な方でもイライラしてしまうのは無理もないことです。
ですが、「病気でイライラしている」「困惑している」のと「医師に対する不信感」は全くの別物ですし、それは相手の医師にも伝わります。
説明や治療内容が分からないからと言って”だまそうとしている”とか、”不要な検査でぼったくろうとしている”など勘ぐって不信感を持ってしまうと医師との良い関係が築けなくなりますので、感情的にならないように注意しましょう。
医師も患者さんと接するプロとはいえ、人間ですから、攻撃的だったり懐疑的だったりする患者さんよりも、協力的な患者さんのほうが力になりたいと思いやすいですからね。

※追加の検査が必要な場合について※
検査が必要な場合、
「なぜ必要か?」、「何を調べるためのものか?」、「費用はどれくらいか?」も素直に質問してください。
そのうえで、緊急に必要な検査でなければ「一旦検討し後日受けることが可能か?」も聞いてみてください。

私も以前、治療のために脳のMRIを撮ったときに、医師からMRAという血管の状況も撮るよう勧められましたが、費用が高く緊急度は低いと言われたため検討させていただきました。
その後、同じ病気で、別の大病院で異なる検査をすることになったので、大病院の医師についでにMRAが必要と思うか聞いてみたところ、現時点では不要と言われました。
これって最初の先生が間違っていたわけではなくて、念のための提案だった→大病院で別の検査を受けた結果、MRAは不要と分かったということです。
ですから、最初に診てもらった先生を否定する必要もないし、大病院の先生のほうが優れていると比べる必要もないんです。

上記は一例に過ぎませんが「質問する」「心配なら検討させてもらう」これを覚えておくと良いです。

  ③診察を受けた後_

●ポイント:医師の指示を再確認し、指示に従う。

②の段階で、診察時にもメモを取ることをお勧めしましたね。
付添い人やご家族がいれば、診察でのことと医師から言われた内容のメモを一緒に確認しましょう。

もし、服薬が必要な場合、処方箋どおりの薬をもらいに行きましょう。(処方薬局では別途薬代が必要です)
お薬手帳も忘れずに。お薬手帳を忘れた場合は、シールをもらってご自宅でお薬手帳に貼ってください。

薬を指示どおりに服用し,もし副作用が出たらすぐに医師に知らせるようにしましょう。
また、食前・食中・食後・食間と薬によって服薬のタイミングが異なります。慣れないうちは薬を飲むことを忘れてしまう場合がありえますので、その点もご家族の方の協力があると安心です。

※効果が出ていないと思ったら※
薬には効果が出始めるタイミング、効果が切れるタイミングがあります。(タイミングは薬ごとに異なります)
そのため、飲み始めてすぐに効果がでないとしても、指示通りに飲み続けることで効果が安定して出るようになります。自己判断で断薬すると逆に薬に対する耐性が生まれ薬が効きづらくなる可能性がありますので、自己判断は避けるようにしましょう。
ただし、薬を飲むことで逆に体調が悪くなるなど副作用と思われる症状が出ていれば、すぐに医師に相談してくださいね。

 

  ④気持ちを整える_

●ポイント:とにかく冷静&リラックス。そして感謝を忘れない。

たいていの場合、何度かの通院が必要となります。(病状によっては入院が必要な場合もあります)
通院慣れというのも嫌なものですが、通院しはじめのときは逆に不安や心細さを感じるものです。
ですので、とにかく冷静に、リラックスすることが大事と覚えておきましょう。

これは治療を受ける方だけでなく、付き添いの方にも当てはまります。
特に、入院が必要な場合などは、病院に提出する書類が正確に書けているか、費用を正しく理解できているか、などとかく冷静さが求められます。

もちろん、意識して冷静になろうとすればするほど焦ってしまいますよね。。。
そんなとき、一番簡単は方法は、「困惑している」「心配で説明が頭に入ってこない」と先生や病院スタッフに素直に伝えてしまうことです。
大事なのは冷静なフリをすることではありませんから、困惑しているならそれを伝えてケアしてもらったほうがスムーズです。
また、そうした面でも助けを求めるならば医師や看護スタッフはもっと親身に助けとなってくれるかもしれません。

※困惑していても、敬意と礼儀正しさを忘れずに※
医療スタッフは味方ですから、困惑していてもあたりちらしたりせず仲良く相談に乗ってもらうようにしましょう。
そのためには、専門知識を持つ方に対する適切な敬意+礼儀正しさが必要です。
また、遠慮せずに質問するためには、きちんとした身なりが欠かせません。
極端な話、手術説明の際にスーツで聞くのとぼろぼろのスウェットで聞くのとでは相手の心象も異なりますよね。きちんとした服装だと信頼されて話がスムーズに進みやすいのは仕事も治療も同じです。
だって、治療は医療スタッフからしてみたら”仕事”の側面もあるわけですからね。

※感謝が大事※
医療スタッフは一日に多くの患者さんやそのご家族と接するため、すごく忙しい、そして感じるストレスも強いのが現状です。
ですので、時折感謝を言葉で伝えましょう。感謝は言葉で述べないとなかなか伝わらないものですが、しっかり伝えるなら逆に良いことをしようと相手の気持ちを動かすことになります。

 

できれば病気なんかなりたくはないものですが、何かしら体調を崩すことはありえますよね。
そんなときは、「病院に行くときにやったほうが良い4つのこと」試してみてください。

書いた内容が少しでもお役に立てば幸いです。

 

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