連日、西日本の豪雨被害の報道がされていますね。
一刻も早い被災者の保護、行方不明者の発見、被害状況の復旧を願います。
そして、、、経済状況が豊かになり、科学技術も進歩した現代でも、やはり自然の力は脅威。
このような悲惨なニュースがない世の中になってほしいものです。
さて、いつ来るか?どこに来るか?が分からないのが自然災害の恐ろしいところ。
家を建てた場所が悪いとかって意見が報道されるときもありますが、
過去に蓄積したデータを鑑み、災害がこないと推定して宅地にされたわけでしょうし、
先祖代々の土地であれば、離れずに相続しつづけていくのもまた道理。
結果論で被災者や行政を責めることは個人的に酷だと思いますし、したくありません。
(被災を予想できていた”人災”なら話は別ですが)
また、自分が被災地に住んでいないとしても、現時点で何もしないのでは
対岸の火事として傍観しているのと同じになってしまうかなと。
というわけで、少なくとも防災について改めて見つめなおそうと思います。
それで以下に、覚えておきたい情報&用意しておきたい防災グッズをまとめてみました。
情報①:現金はどうするか。
災害にあった場合、やはり確保しておきたいのは現金。
当面の食料の確保、危険区域からの脱出などなど、使い道はさまざま。
もちろん、食料や避難場所については政府、自治体、ボランティアの援助を
ある程度期待できますが、もしものときに手元に現金があるのとないのとでは
選択肢の幅が変わってきます。
さて、もちろんお財布や通帳(印鑑も)を持って避難できれば
それに越したことはありませんが、もしお財布をもっていなければ
どうすれば良いのでしょうか?
そこで役立つのは貯金+キャッシュカード再発行のサービスです。
現金が手元になくても銀行預金で”保管”しておけば安心。
極端な話、預金なら災害時にお金を紛失するという心配もないです。
もしもキャッシュカードを紛失しても比較的簡単に再発行手続きを取れます。
ただし、キャッシュカード再発行手続きはネットバンク経由での申し込みが必要なケースが多いです。
事前にネットバンク利用+スマホ用ワンタイムパスワードアプリを入れておくのが安心です。
※ネットバンク用のID、パスワードを失念したらせっかくのサービスが使えません。
また、IDやパスワードは他人に知られないようご注意ください。
銀行の方が電話で聞いてくることもありませんので詐欺被害にもご注意ください。
情報②:身分証、保険証はどうするか
急いで避難した場合、免許証などの身分証や保険証を持たずに
逃げざるを得ないケースもありえます。
自宅が無事であれば良いのですが、もし倒壊してしまった場合や
紛失の際のため下記の情報をお伝えします。
まずは紛失の場合
身分証、保険証の悪用を避けるために警察に紛失届けを出したほうが良いです。
次に再発行の手続きですが、免許証は各警察の窓口での申請が必要です。
各都道府県の警察によって、申請時に必要なものが若干異なるようですが、
本人確認のために住民票や預金通帳(キャッシュカード)などが
必要なケースがあるようです。
(詳しくは地元の警察署のHPでご確認ください)
保険証は各市区町村の窓口で再発行(再交付)の申請をすることができます。
どちらも再発行は通常の場合、費用がかかります。(3000円前後)
ただし災害が原因の場合、通常の紛失とは異なる扱いになる可能性がありますので、
「災害による紛失」としっかり伝えるのも忘れないでください。
また、いずれにしても再発行時に本人確認書類が必要になります。
住民票であれば役所からもらえますし、キャッシュカードは情報①に記載したとおり、
再発行できますが、それらの書類で免許証や保険証の再発行時の準備書類として
条件にかなっているのかは役所、警察署の判断になりますので
事前に確認をしておいたほうが良いでしょう。
※紛失経験がないので役立つかは不明ですが、私個人はマイナンバーカードや保険証を
スマホカメラで撮影しスマホ本体に保存してあります。
(マイナンバーや保険証番号を書面で提出が必要なときのための準備です)
情報③:避難場所と避難方法
避難場所については地元自治体、地元消防署などから事前に情報を仕入れておく、
事前に家族内で災害時にどの避難場所に集合するかを前もって決めておく、
といったことが必要です。
また、離れて住んでいる家族の連絡先や(問題がなければ)
家族の勤務先の電話番号をあらかじめスマホに登録しておくなどして、
家族の安否確認がスムーズにできるようにしておくと良いです。
加えて、まわりの建物が倒壊し自分がどこにいるか分からなくなったときに備えて、
グーグルマップなど地図アプリで自分の現在位置の確認方法、
地図のスクリーンショットの仕方、
スクリーンショット後にメールやLINEへの添付する方法を覚えておくと良いです。
(自分の現在位置を確認し他者へメールやLINEで助けを求めるためです)
※ちなみに”会社に勤めている人の名前”というのは個人情報にあたるため、
家族とはいえ 勤務先に問い合わせても所属や在籍の回答ができない、
もしくは回答に段取りが必要なケースがありえますので、
それについても事前に確認をしておくと良いです。
ここまでは必要な情報3つを挙げました。
以下は必要な6種類の防災グッズを挙げますのでご参考に。
防災グッズ①:入れ物(防水バッグ)
避難後、天候の悪い屋外での移動の可能性を考えると防水バッグは必須です。
できれば防刃・防塵の生地だと尚良いです。
なぜ防刃素材をおススメするかというと、被災地では多くの場合、家屋の倒壊で
鉄筋などがむき出しになっているから。
(剥き出しの鉄筋などにひっかかりバッグがやぶれては元も子もありませんので)
少なくとも防刃もしくは防水バッグの用意はおススメです。
防災グッズ②:食糧(非常食・携帯食)
技術の進歩で携帯食料は今やいろいろな種類が売りに出されています。
乾燥野菜やパンの缶詰など、おもしろい非常食も存在します。
また、防災ではないですが登山ショップでは水で作れるスープや丼具材なども手に入ります。
でも、一番のおススメはカロリーメイトブロックと固形の黒砂糖。
|
|
その理由は、どこでも手に入り値段も安価だから。
矛盾しているようですが、災害というのは来るか来ないかすら分かりません。
つまり非常食を用意してもそれを使うかが分からないわけです。
ですので、安価に手に入り、賞味期限が来たら再度買いなおすことも
考えたうえでどういったものを選ぶか決めたほうが良いです。
カロリーメイトなら個包装されており、4本入りで200円前後で購入可能です。
2本ごとの個包装なので、例えば食べるときに落としたとしても全滅しないで済みます。
(缶詰カンパンだと、フタをあけたまま缶ごと下に落としたら全滅ですね…)
また、黒砂糖は糖分とミネラル分を含んでおり、一時的な体力回復にはちょうど良いです。
こちらも落として全滅…を防ぐため個包装のものがおススメです。
どちらも軽量、賞味期限も比較的長め、かつ安価なのがポイントです。
防災グッズ③:飲み物(水)
水は成人で1日約2リットル程度必要と言われています。
なので、こちらも用意しておくに越したことはありません。
ただ、水の用意に関しては個人的に悩みどころ。
例えば4人家族で1日分となると8リットル、重さ8kgになるわけです。
これ、津波とか洪水が来たときに持って走って逃げるのには非現実的な重さです。
ですので、水の場合は自宅から避難するときのためというよりは、
災害で交通網が遮断され、生活インフラが一時的に麻痺したときなどのために、
持ち運ぶ防災バッグとは別で備蓄しておいたほうが良いと感じます。
防災グッズ④:保温(保温シート)
自宅からすぐに避難場所にたどり着けなかったら屋外で一晩過ごすことになるかもしれません。
また、徒歩で移動する際、雨が降っている中で傘がないなどの状況も想定されます。
そんな中、体が冷えると体力はどんどん消耗してしまいます。
そのため、保温シートを防災バッグに入れておくと安心です。
大きめのものを用意しておけば、数人でかぶり簡易的な傘代わりにすることもできますので、
家族数人での避難が想定されるなら大きめサイズを用意しておくと良いでしょう。
防災グッズ⑤:救急用品
※清潔な布(タオル)、保温ラップ、ガムテープ、ポリ袋がおススメです。
もし、避難中に怪我をしてしまったとします。
災害時ですから、すぐに病院に行けない、救急車を呼べない……。
そんな時どうすれば良いでしょうか。
もちろん、内臓損傷など重傷の場合は医師の診断と治療が不可欠ですが、
腕や足の外傷であれば応急処置として止血や洗浄ができますし、
それらは治療の初期段階として重要です。
もちろん止血するにもバンドエイド程度では対応が困難なことは容易に予想がつきます。
その場合、清潔な布やタオルとラップがあれば、止血や患部を覆うことができます。
また、骨折など患部の固定が必要な場合や患部が大きい場合のために
ポリ袋とガムテープがあると便利です。
(ただし外傷でも医師の診察は不可欠ですので避難後早めの治療を受けてください)
※ガムテープとポリ袋はそのほかにも持ち物の破損を一時的に修復するのにも使えます。
防災グッズ⑥:装備(軍手、ラジオ、ホイッスル)
■軍 手
被災地というのは危険地帯。素肌がむき出しになっているだけで危険なものです。
ですので、軍手があると手を保護し、道を遮断しているガレキの撤去などにも役立ちます。
■ラジオ
災害情報は今やスマホからネットを見たり、ツイッターなどのSNS、
テレビ付きスマホも多くあります。
ただ、充電が切れては使えませんので念のため携帯ラジオも持っておいたほうが良いでしょう。
■ホイッスル
救助が近くまで来ているときに自分の居場所を知らせるのに役立ちます。
声だけでは周りに吸収され遠くまで届きませんので、ホイッスルがあると便利です。
その他にも、人間が生き抜くには様々な道具が必要のため、
あれば良いものを書いていくとどんどん大量になってしまいます。
例えば、避難生活が長引いた場合のために
カセットコンロや毛布や簡易トイレ、衣類や電池や薬剤、
ヘルメット、携帯燃料、工具などがあれば、ある程度できることが広がります。
でも、それら全部を防災バッグとしてまとめたとして、緊急時に持ち出せるでしょうか?
答えはNoです。
そもそも一つの防災バッグに入りきるかも疑問ですし、入ったとしても重すぎます。
仮に旦那さんが仕事で出ているときに家に残った主婦が被災したとしたら、
重い防災バッグを取り出そうとしている間に、逃げられず被災する可能性すらあります。
なので、防災バッグは、
避難所まで行く間に身を守るものが入っていれば最低限必要を満たしていると考えられます。
優先度を並べると
①なるべく無傷で逃げること
②逃げた後、最低限生き延びるためのものを準備しておくこと
の順になります。
ですので、防災バッグは中身の充実だけでなく、
重量(家族だれもが持てる重さかどうか)も考えて準備が必要です。
ただ、冒頭に書いたように悲惨なニュースがない世の中になってくれるのが一番ですが。
この情報がどなたか一人でも多くの方に役立つことを願います。
気にいっていただけましたらシェアしていただけますと幸いです。
またお気に入り登録やたまにでかまいませんので当ブログをのぞいていただけますと嬉しいです。
お読みいただきありがとうございました。
キーワード:防災 防災グッズ 震災 地震 台風 洪水 津波 火事 情報